元日のコーク
NEW YEAR'S DAY IN CORK

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ロック

ザ・ロック(The Lough)という名前の湖、というか、池があります。ロックとは、英語のレイク(Lake)のアイルランド語読みで、要するに湖ということですが、普通、日本でも「琵琶湖」「阿寒湖」など、いや、そんなに大きくないため池でも「何とか池」という名前がついていると思います。しかし、ここコークのロックは、本当にただのロック。さぞかし大きいかと思えばさにあらず。でもコークでロックと言えばここを指すのは、コーク市民なら常識。コークではそれぐらい良く知られた場所なのです。

ロックの周辺は、閑静な住宅地。元日のロックは、冬にしては風もなく穏やかな気候ということもあり、そぞろ歩きの市民が繰り出て、まずまずの賑わいでした。平和で穏やかなアイルランド人の質素な日常生活を、改めて垣間見る思いでした。


(上) 冬のアイルランドらしい、枯れた寒々しい風景ながら、実際は割と暖かく、散歩も楽しい、市民の憩いの場、ロック。

(右) ロックの主役は水鳥たちです。

ロックは、シティー・センターの南南西1.5キロほどの所にあります。住宅地の中に忽然と現れるという感じです。楕円形で、長い所で直径400メートルぐらいです。島があって、そこは野鳥の保護区になっています。ロックに沿ってほぼ一周、遊歩道があります。

白鳥をはじめとした野鳥も多く、人間が餌をやりに来ると猛然と寄ってきます。南岸のあたりがその好適地で、誰かが餌を撒きはじめると、察知した鳥たちが遠くからもどんどんと集まってきます。

おじさんの一人歩きも妙に似合うアイルランドの風景。湖の周囲にいくつかあるベンチの一つでは、一人ティン・ホイッスルの練習?をしているおじさんもいました。

落葉した木々の姿が象徴的な、アイルランドの冬景色。木は、周囲からの湖の眺望が損なわれない程度に、まばらにあります。2〜3月になると、鳥たちが枝に巣を作り始めます。

家族連れで散歩する姿の目立つ元日午後のロック。アイルランドはまだまだ家族の絆が強く、休日はこうして家族でのんびりと過ごすのが普通です。

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