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クリスマスのコーク (トップページ)

アイルランドでは、クリスマスは教会を除くと全てがお休みです。お店もレストランもパブも全て閉店、列車もバスも全て運休、ホテルやB&Bも殆ど閉まっています。何もできないこの日、普通の市民は家庭でささやかにクリスマスを祝います。

経済発展著しいアイルランド。外国人も増えて変わりつつあるアイルランド。この国で、伝統のクリスマスはこれから変わっていくのでしょうか。それともこの伝統はかたくなに守り続けるのでしょうか?

そんな2005年のクリスマスの様子を、アイルランド共和国第二の都市・コークからお届けします。

なお、アイルランド留学のニチアイさん(在コーク)のサイト中に、2004年のクリスマス前の街の様子を集めた、アイルランド・コークのクリスマスがあります。


コークはリー川の中洲に開けた港町。中洲から発展して外側に広がっていっているという意味では、パリと似ています。但しずっと小規模。2005年のクリスマスは穏やかな気候で、日中の気温が8〜10度、曇り時々晴れ。川はいつもと同じく、満々と水を湛えています。

街を代表するストリートは、セント・パトリック・ストリート。いつもなら大勢の人と車で賑わっていますが、この日はガラガラ。お店も一つも開いていません。

もう一つのメイン・ストリートは、サウス・マル。こちらはオフィスや銀行、不動産屋などが多い、ビジネス街。ですからもちろんこちらもガラガラ。ゴーストタウンのようです。

ゴーストタウンのようだとは言っても、車は結構走っています。もちろん普段と比べたら物の数ではありませんが。とにかくこの日は車が無ければ移動はほぼ不可能。この日に移動する主な理由は、教会行きと、家族や親戚や友人の訪問でしょうか。クリスマスは家庭で祝うのが昔からの伝統で、今もそれは不変です。

クリスマス商戦はイヴの夕方で終わり。アイリッシュはこの時期、本当に買いまくります。そしてクリスマスが明けると今度は売れ残り処分のバーゲン。早い所では27日から始まります。イヴの閉店時に既にそのバーゲンの宣伝準備が完了しています。

クリスマスなんて関係なく、いつものように忙しいのは、カモメさんたちです。入江の奥に位置するコークでは、普段はさほど海が近いことを意識しませんが、カモメが多いことで、やっぱり港町なんだと認識する次第です。カモメさんも、今日はいやに街が静かだなあと思っているのでしょうか。


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